
十九世紀ロンドンでコレラの原因をめぐる謎に挑み、疫学の父と呼ばれた医師ジョン・スノウの生涯と探究を描く一冊。新装版として、コロナ禍を経た現在に改めて読み直す意味を問うている。表紙は古めかしい銅版画風の挿絵を中央に据え、シルクハットの紳士が怪物のような病魔と対峙する場面を配置。タイトルは大きな明朝体で力強く組まれ、淡いベージュの地に黒と朱赤のコントラストが、医学史の重厚さとミステリの緊張感を同時に立ち上げている。

著Z李
装丁小口翔平
カバー写真グレート+ザ+歌舞伎町
扶桑社 / 2023年
文学・評論