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洋食セーヌ軒
文学・評論

洋食セーヌ軒

神吉拓郎

昭和の市井に息づく洋食店や酒場の情景を、軽妙な筆致で描いた短篇集。くすんだオリーブグレーの地に、コーヒーカップ、ムニエルらしき魚料理、シャンパンの瓶、黄色い菓子といった食卓の品々が、淡い水彩と素朴な線でぽつぽつと配されている。中央にはあえて飾らない白い短冊が置かれ、明朝のタイトルと細い欧文の著者名が静かに収まる。賑わいの記憶を一皿ずつ並べ直すような、抑えた色数の構成が、物語の余韻と響き合う一冊。

About

出版社
光文社
出版年
2016
判型
文庫
ジャンル
文学・評論

Credits

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文学・評論