一覧に戻る文学・評論幻の彼女酒本歩タイトルに「幻」の一語を据えた長編小説。実体と像、記憶と現在のあわいに揺れる女性の輪郭を追う一冊である。黒地のカバーに浮かぶのは三人の少女の肖像と、ステンドグラスのように分割された淡いパステルの幾何模様、そしてやわらかく宙を泳ぐ淡紅と空色のリボン。中央で薔薇を口元に寄せる仕草を起点に、三者の視線がゆるやかに連なっていく。鮮やかな色面と漆黒の余白の対比が、誰がほんとうの彼女なのかという問いをそのまま視覚に置き換えている。About出版社光文社出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁bookwall(五藤友紀、松昭教)+長﨑綾(next door design)装画谷川千佳Amazonで見る