一覧に戻る文学・評論ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス滝口悠生日々の記憶と音楽、人と人とのささやかな時間が、語り手のとりとめのない思考のなかで静かに溶け合っていく中編。淡い黄色の地に、ヘルメットを被った若者、長い髪の女性、犬、吊り下げ照明、小さな祭壇らしき箱が、深緑の線画で画面のあちこちに点在する。背景には欧文タイトルがうっすらと重ねられ、白抜きの題字だけが小さな黒い箱に収まる。互いに関係の見えない断片が同じ一枚に並ぶ感触が、脱線を重ねながら進む語りのリズムをそのまま写し取ったようだ。About出版社新潮社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室Amazonで見る