一覧に戻る文学・評論末裔家族の系譜や、人が遺していくものをめぐる物語。途切れた血筋や繋がりの終端を見つめるような視線が、静かな文体で綴られていく。表紙には、植物に侵食されつつある住宅地の片隅が写る。錆びた金属、放置された配線、ひっそりと咲く白い花、薄曇りの空。撮影は地に近い位置から行われ、人の営みと自然がせめぎ合う境界を捉えている。タイトルと著者名は白い明朝体で右上に控えめに配置され、写真の生々しさを邪魔しない。誰もいなくなった後の風景に、書名がそっと差し込まれているような佇まいである。About出版社新潮社出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室カバー写真藤井春日