
コピーライターの実務に踏み込み、報酬に見合う一本をどう書くかという核心を語る指南書。生成り色の地に、紺一色の線描で短刀とその鞘がやや無造作に並ぶ。「ここらで広告コピーの本当の話をします。」というタイトル自体が手書き文字で添えられ、刀身と鞘には「copywriting」「advertising」の英文がそっと書き込まれている。装画はラフでありながら、抜き身と収まりという対比に、言葉を研いで差し出す職能の比喩がにじむ。下半分のクリーム色の帯と明朝体の著者名が、軽妙な線描を実用書としての佇まいへと引き戻している。
装丁杉山健太郎
寄藤文平 / 2013年
人文・思想