
マナーをめぐる十数名の作家による随筆集。日常のふるまいや作法の輪郭を、それぞれの視点から軽やかに照らし出す。表紙は生成り地に黒の角丸スクエアを大きく据え、その中で誰かの手が小さな地球を摘み上げる線画と「MANNER」の白い文字を浮かべる。角丸の外側にはアスタリスクで結ばれた著者名が四辺を縁取り、太く厳めしいゴシックのタイトルと細い著者名のコントラストがリズムを生む。地球を指でつまむ仕草が、目に見えない作法を扱う本書の姿勢と静かに呼応している。
装丁杉山健太郎
寄藤文平 / 2013年
人文・思想