
育児と性、夫婦の関係、社会の中の「男らしさ」をめぐる思索を、生活実感のなかから綴ったエッセイ。表紙には食卓を真上から捉えた写真が大きく敷かれ、白いご飯、煮物、和え物、青と白の市松模様の皿に魚の切り身が並ぶ。タイトルは吹き出し型の白抜きで写真に重ねられ、下半分には桃色の手書き風文字で推薦文と惹句が踊る。日々の食事という最も平凡な営みを画面の主役に据えることで、扇情的になりうる主題を地に足のついた生活の側へ引き戻し、家庭という現場で考え抜かれた言葉であることを静かに示している。
著小谷匡宏
装丁田村奈緒
カバー写真小谷匡宏
大和書房 / 2020年
アート・建築・デザイン