東京の街角に点在するアンティークショップと喫茶店を、街歩きの視点でたどる一冊。週末でも、今日の帰り道でも立ち寄れる小さな場所たちを紹介している。表紙は古道具の並ぶ店内の写真を全面に敷き、上部にクラフト紙のような淡い茶の余白を置いてアーチ状の英文タイトルを配する。右側には TABLEWARE、STATIONERY といった扱いジャンルがタイプライター風書体で縦に列記され、中央に白い短冊を貼り込んで和文タイトルを重ねる。写真の生っぽい質感と紙ものの整然としたタイポグラフィが、雑然とした店先を歩いて掘り出す愉しみそのものを誌面に閉じ込めている。
著いとうせいこう
装丁佐藤亜沙美
河出書房新社 / 2014年
文学・評論