
毎日の台所仕事を重ねるうちに、いつのまにか料理が「自分のもの」になっていた——そんな日常の小さな積み重ねを綴ったエッセイ。鮮やかな黄色を地に、青い鍋、ワイングラス、トマトやレモン、パン、ハーブが俯瞰で散りばめられ、湯気の上には鍋を覗き込むミニチュアサイズの人物まで描き込まれている。タイトルは縦組みの白い短冊に整然と納められ、賑やかな食卓のイラストと静かな書体の対比が、にぎわいの中にある「わたし」の手応えをそっと立ち上がらせている。

著WatersAlice、ArnoldAnn、坂原幹子
装丁藤田康平+古川唯衣
京阪神エルマガジン社 / 2017年
暮らし・健康・子育て