文学・評論
「自分」整理術 好きなものを100に絞ってみる
山崎まどか
好きなものを100に絞ることで、自分の輪郭を浮かび上がらせる試み。コラムニストが愛着のあるモノや人を選びとり、暮らしの中の小さな指針として並べ直していくエッセイ集。表紙は淡い生成りの地に、眼鏡、万年筆、香水瓶、口紅、ペーパーバック、紫のセーターを着た女性などが水彩のタッチで散りばめられ、品物のひとつひとつに手描きの体温が宿る。中央の白い枠と明朝のタイトルが余白を引き締め、雑多にも見える嗜好の断片が、選び抜かれた静かな目録として立ち上がってくる。