
キレイになりたい」と素直に言えない揺らぎを掬いとるエッセイ集。他者の視線に怯えながらも、変わりたいけれど変わり方がわからない――そんな声にならない言葉を一冊に綴る。表紙は、繊維の見える生成りの地に蛍光ピンクで筆書きされた題字が大きく重なり踊り、その文字の隙間に小さく描かれた、ライフルを構えるブロンドの少女が顔をのぞかせる。手描きの線のかすれと武器というモチーフの落差が、内側で渦巻く怒りや戸惑いを軽やかなポップネスへと反転させている。
著松本大洋
装丁セキネシンイチ制作室
小学館 / 2022年
コミック・ラノベ・BL