一覧に戻る文学・評論東京會舘とわたし(上)旧館辻村深月東京會舘という社交の場に集う人々を、時代をまたぎ連作で描く長編。カバーは水彩タッチの俯瞰構図で、金縁の受け皿に置かれた紅茶のカップと、横たえられた万年筆が淡い桃色の光に浮かぶ。カップの水面には旧館の姿が淡く映り込み、卓上のささやかな道具のなかに建物の記憶を畳み込む。題字は黒の明朝で大きく据えられ、絵の柔らかさを静かに引き締める。人と場が交わしてきた時間を、卓上の一景として手に取らせる装い。About出版社毎日新聞出版出版年2016年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡孝治イラスト佐伯佳美Amazonで見る