
三十八歳の誕生日に届いた騒動の報せを起点に、何者かになろうともがいた若者たちのその後を辿る初の長編小説。淡いミントグリーンを背景に、白いTシャツの男性の上半身がフラットなイラストレーションで大きく据えられ、その顔と肩に重なるように墨筆の太い「人」「間」の二文字が大胆に配される。Tシャツの胸元には朱色の手書き文字で一節が記され、ポップな人物像と書の重みが拮抗するなかに、「人間」という主題の手触りが立ち上がってくる。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論