
生命が地球上に現れてから現在まで、約38億年の歩みを一冊に凝縮した科学読み物。カバーは生成りの地に蛍光のような緑のパネルを差し込み、その中で銀色の星や粒子が静かに散る。顕微鏡の視野にも夜空の星雲にも見える曖昧な揺らぎが、ミクロとマクロを横断する生命の時間を予感させる。縦組みの和文タイトルと横組みの英文が直交し、悠久のスケールを限られた紙面に閉じ込めようとする本書の姿勢が、装丁にも穏やかに重ねられている。
著原田まりる
装丁谷口博俊(next door design) カバー
ダイヤモンド社 / 2016年
人文・思想