前立腺がんを患った脚本家と、その手術を執刀した主治医による対談集。病をめぐる重い話題を、互いに敬意をもって、軽やかに語り合う一冊。白地を大きく取った表紙には、縦組みのタイトルが落ち着いた黒で配され、右端に著者名二人が添えられる。中央下には黄色いフレームの丸眼鏡をかけたネコのイラストが二匹並び、それぞれの口元には対談の吹き出しを思わせる余白が広がる。帯の青い手書き文字「がんは、人生の寄り道。」が、図版の黄色とやわらかく響き合う。深刻さを抱えながらも対話の温度を保つ、その距離感がそのまま装丁に表れている。