一覧に戻る文学・評論片をつける越智月子親の遺品か、あるいは自分自身の積み重なった暮らしか。手放すことと向き合う行為を通じて、人が自分の人生に「片をつける」過程を描く長編。俯瞰で捉えられた室内には、ソファに座る人影とその周りに散らばる箱や袋、楽器、雑貨が淡い色彩で細密に描き込まれ、生活の堆積そのものが画面になっている。タイトル文字はオレンジの手書き調で、雑然とした風景の上に温度のある声のように置かれ、整理という冷たい言葉に人肌の感情を呼び戻す。About出版社ポプラ社出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁須田杏菜装画しらこAmazonで見る