
印刷会社の営業現場を経験した漫画家が、入稿・校了・トラブル対応に追われる印刷ボーイズたちの日常を、笑いと哀愁を交えて描いたコミックエッセイ。印刷用語120を解説する実用面も備える。表紙はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのプロセス4色をそのまま誌面に持ち込み、タイトル文字が版ズレを起こしたかのように三色に分解されて重なる。各色のヨコに「C」「M」「Y」「K」のレジスターマーク風の記号、誌名や色玉が配置され、刷り場のゲラそのものを一枚絵に落とし込んだような構図になっている。中身も装丁も、インクの匂いのする現場への愛着で貫かれた一冊。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論