一覧に戻る文学・評論無限のビィ上朱川湊人朱川湊人による長編小説の上巻。少年期の記憶と幻想が交錯する物語世界が、月夜の街を舞台に立ち上がる。深い藍と黒で覆われた夜空に満月が浮かび、宙に身を投げ出すように舞う制服姿の少女たち、傾いた高架と列車、ひとり佇む少年が一枚の画面に集められる。鉛筆と絵具を重ねたような細密な筆致が、商店街の灯りと夜の質感を支え、橙の小さな帯記が画面を引き締める。現実と非現実の境目で揺れる物語を、重力を失った夜景がそのまま装画として差し出している。About出版社徳間書店出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁藤田新策Amazonで見る