一覧に戻る文学・評論製造迷夢タイトルが示す「製造」と「迷夢」の交差から、現実と虚構が入り混じる物語の気配が立ち上がる。表紙には線描の高層ビル群を背景に、スーツ姿の男性と、両手をかざす女性が、それぞれビルの屋上に立つように配される。ピンクと黄を大胆に塗り分けた地に、墨線で素朴に引かれた都市の輪郭が重なり、現実とも夢ともつかない浮遊感を生む。縦帯のマゼンタに白抜きで置かれた題字が画面を引き締め、軽やかな筆致の奥に潜む不穏さを、装丁が静かに掬い上げている。About出版社徳間書店出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁緒方修一装画長崎訓子(p.113〜115の爪のあと)