
宇宙物理学者が、火星の海水浴や金星の空中都市、月の地下洞窟といった「住んでみたい」候補地から、近未来の宇宙生活を真面目に空想する一冊。カバーは、月面で叫ぶ宇宙飛行士のモノクロ写真に、和文タイトルを大きく散らし、欧文を縦に重ねるレイアウト。文字は赤と白で刷り分けられ、写真の硬質なグレーと細かなハッチングの地紋が、SF的でありながらどこか懐かしい昭和の科学読み物の手触りを生む。科学の硬さを、装丁のユーモアがほどよくほぐしている。
著松本大洋
装丁セキネシンイチ制作室
小学館 / 2022年
コミック・ラノベ・BL