一覧に戻る文学・評論眠りの庭タイトルが示すように、眠りという親密な時間に分け入っていく物語。眠る女性の顔をごく近くから捉えた写真が画面いっぱいに広がり、淡い藤色のシーツに頬を埋めた肌、流れる黒髪、頬にうっすら差す赤みだけが、かすかな体温を伝えてくる。白く細い明朝で組まれたタイトルは余白に静かに沈み、控えめに置かれた著者名と呼応する。誰かの眠りをそっと覗き込むような距離感が、目覚めの手前にとどまる時間の感触をそのまま装丁にうつしとっている。About出版社坂詰佳苗出版年2013年ジャンル文学・評論Credits装丁坂詰佳苗装画諏訪敦