一覧に戻る文学・評論肝心の子供/眼と太陽磯崎憲一郎長い時間と血脈の連なりを静かな筆致で辿る表題作と、もう一篇を収めた文庫。緑と黄を基調にした細密な絵が画面を覆い、波のような連弧文様で森や畑が遠くまで重なり、上部の野に一匹の縞猫が白い形をくわえて佇む。中央に置かれた小さな黒い矩形が、白抜きの題と著者名を静かに区切る。反復する自然のなかに小さな生の気配が宿る画面が、世代を越えて流れる時間と、その途中にぽつりと立ち現れる個の出来事の佇まいを予感させる。About出版社河出書房新社出版年2011年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁泉沢光雄装画増井淑乃Amazonで見る