一覧に戻る文学・評論偽悪病患者大下宇陀児戦前から戦後にかけて活躍した推理作家による一冊。善悪の境界を揺らがせながら、人間に潜む悪意と倒錯した心理を描き出す。漆黒の地に、点描を重ねたような質感で茂る深緑の椿。血のような赤い花の合間に、白いスーツに帽子の人物が顔を背けて立ち、背後の窓には別の影が浮かぶ。表題の朱が、隠された病巣のように画面を貫く。見る者と見られる者の境が、そのまま物語の構造を映している。About出版社東京創元社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁山田英春装画早川洋貴Amazonで見る