
深夜ラジオ番組のディレクターが、十年の現場で抱えてきた葛藤や偏愛を綴ったエッセイ集。鮮やかな黄を地に、ヘッドホンをつけたネズミがソファでゲーム機を握る一枚絵が表紙の中央を占める。背後にはオン・エア表示、映画ポスター、ぎっしりと並ぶ本やフィギュアが描き込まれ、誰かの自室そのもの。縦書きの赤いタイトルと帯の鮮烈な赤が黄と響き合い、放送室の外側にある雑然とした日常を、軽やかな線でポップに掬い取っている。
著ジェーン・スー
装丁西垂水敦+市川さつき+krran
装画あべさん
光文社 / 2022年
文学・評論