
処刑、終末、厄災、怪物、殺人——西洋絵画の歴史に潜む「恐怖」の系譜を、名画とともに読み解く一冊。カバーは三段に区切られた絵画の図版に、白抜きの黒ゴシックでタイトルを縦に重ねる構成。背景にはDeath、Execution、Murder、War、Monsterの文字を装飾的なブラックレターで淡く敷き、血のように滴る朱色の帯が下半分を強く締める。古典絵画の質感と現代的な活字組みを衝突させることで、絵画史という静かな器に潜む不穏さを表紙そのものが体現している。
著ジェーン・スー
装丁西垂水敦+市川さつき+krran
装画あべさん
光文社 / 2022年
文学・評論