
淡い黄色の光を背景に、背中合わせに立つ少年と少女のイラストが描かれた一冊。第31回カクヨムのコンテストから生まれた青春小説で、「ありのままで生きていけたら」と願うすべての人に寄り添う物語だという。表紙は手書き風のブルーの題字が画面を斜めに横切り、人物の輪郭に淡い水彩のにじみが重なる。鉛筆のラフさを残した線と、レモンイエロー・水色・桜色の透明感のある配色が、思春期の揺らぎと、互いに半分ずつを抱え合うような距離感を静かに浮かび上がらせている。

著星月子猫
装丁荒木恵里加
装画ふーみ
KADOKAWA / 2016年
文学・評論