
誰かを想う涙が、いつしか自分を照らす光に変わる——若い世代に向けた感情の機微を描く青春小説。表紙は深い青緑の水流に包まれた制服姿の少女が中央に立ち、手のひらにそっと光の粒を抱える構図。背景には水しぶきと粒子が舞い、人物の輪郭をやわらかく溶かす。タイトルは縦組みの白抜きで、画面右側を流れ落ちる涙のリズムに重ねて配されている。冷たい青の世界に灯る一点のあたたかな光が、書名の予感をそのまま視覚に翻訳している。

著梨木れいあ
装丁徳重甫+ベイブリッジ+スタジオ
装画neyagi
スターツ出版 / 2017年
文学・評論