
9人の漫画家が、自身の創作の源泉として映画を語り下ろすインタビュー集。鬼才たちが影響を受けた作品やシーンを通じて、物語の構築や演出の作法を明かしていく。表紙は、傘を手にしたセーラー服の少女を正面から大きく据えた漫画的なイラストレーション。全体に黄味を帯びたセピア調のトーンで染め、傘の骨や雨粒の質感をざらついた粒子として落とし込むことで、古いフィルムを覗き込んだような視覚体験を作る。タイトル文字は鮮やかな黄を選び、縦に大胆に組まれて画面を縁取る。一枚絵そのものが一本の映画のワンシーンのように立ち上がる構成である。
著奥香織
装丁黒木香
小学館 / 2019年
コミック・ラノベ・BL