
双子を含む七人の子どもたちが南の島へと飛び出していく、児童文学シリーズの一冊。透き通る青空と海、白い砂浜を背景に、笑い声が聞こえてきそうな勢いで駆け出す子どもたちと、その足元を追いかける小さな犬が水彩のタッチで描かれる。画面上部からは木漏れ日を落とす枝葉がのぞき、波打ち際にはヒトデと貝殻がひとつずつ。タイトルは白抜きの太い書体で夏空に風を通すように配され、ルビとして添えられた「ワル」「セブン」の小さな文字が物語のリズムを伝える。冒険のはじまりの高揚を、一枚の絵にそのまま閉じ込めた装丁。
著濱野京子
装丁城所潤
装画あわい
静山社 / 2023年
絵本・児童書