
金曜日の放課後、揺れる気持ちを抱えた少女たちの日々を描く児童文学。表紙では、青い傘を差して膝をついた制服姿の少女が、雨粒のなかでそっと上を見上げている。線画に淡い水彩を重ねた柔らかな筆致で、白いブラウス、ベスト、紺のチェックのスカート、ネクタイの赤がさりげなく差し色になる。傘の縁にはマスコットのような小さな生きものや花が並び、空想と現実が同居する余白の多い構図に。タイトルは細い明朝で縦に置かれ、雨音のような静けさを画面全体に行き渡らせている。
著Rahman、Yasmin、代田、亜香子
装丁城所潤
装画Naffy
静山社 / 2023年
文学・評論