
東京の路上から灼熱のカタールまで、現代社会に潜む人身取引の実態と、私たちが知らぬ間に加担している不正義の構造に光を当てるルポルタージュ。著者は世界5000万人とも言われる「奴隷」の悲劇を辿りながら、企業や個人に求められる行動を語る。白地のカバーには墨で描いた歪な輪のような形が大きく据えられ、その内側に小さな人影がぽつりと立つ。荒々しい筆致と余白の対比が、巨大な構造のなかで身動きの取れない個の姿を静かに浮かび上がらせる。
著R不動産株式会社、都市再生機構
装丁漆原悠一+中道陽平
カバー写真一之瀬ちひろ
青幻舎 / 2015年
社会・政治