
ボツワナの現職女性大臣による、実際の儀礼殺人事件をもとに描かれたアフリカ発のサスペンス。青と橙が鮮やかに分かたれた乾いた大地に、青いワンピースの少女がひとり、箱に腰かけてこちらを見つめる装画が表紙の中心を占める。タイトルは左上の黒い矩形に白抜きで静かに据えられ、画面下部の帯では「なにが彼らを“怪物”にしたのか?」の大きな問いが鈍い灰の地に重く沈む。子どもの無垢と土地の熱を切り取りながら、その背後にある暴力の影をひそやかに告げる構成になっている。
装丁原画
装画矢吹申彦+和田誠
カバー写真寺澤太郎
つるとはな / 2017年
文学・評論