
古代から近現代まで、中国の人々がまとってきた衣服の変遷をイラストと史料で辿る一冊。王朝ごとの礼装から市井の装い、近代の中山服やチャイナドレスに至る装束の歴史を概観する入門書である。表紙には淡いベージュの地に、時代も身分も異なる人物像が図鑑のように散りばめられ、合間に「服飾之美」「百分百文物復原」など朱で記された漢字が配されている。縦組みのタイトルは右側にまとめて整え、賑やかな図版と静かな書名が穏やかに同居する。衣の歴史を視覚から開いていく、その入口にふさわしい設計である。
装丁駒井和彬+こまゐ図考室
装画docco
春陽堂書店 / 2021年
暮らし・健康・子育て