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おきつねさまのティータイム
文学・評論

おきつねさまのティータイム

高村透

茶屋らしき場所で交わされる、人ならざる者との束の間の語らいを描いた一篇。淡彩で起こされた線画は、ベストにエプロン姿の青年と、髪に獣耳をのぞかせる少女を木のカウンター越しに向かい合わせ、湯気の立つ器を中央に配する。背景は深い藍と煤けた焦茶で沈め、人物だけに柔らかな光を残すことで、店内の静けさと外の闇を分けている。タイトルは右上に縦組みで白く抜かれ、著者名は小さな黄色の短冊に納められて、画面の物語性を邪魔せず添える。装画と余白の取り方が、ティータイムという時間の親密さをそのまま頁の中に閉じ込めている。

About

出版社
KADOKAWA
出版年
2015
判型
文庫
ジャンル
文学・評論

Credits

装画
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