一覧に戻る文学・評論たとえあなたが骨になっても 死せる探偵と祝福の日菱川さかく死せる探偵と、その声を聞く少年——青春の輪郭をミステリで描く一作。深い藍に沈む夜の色を背景に、白いシャツの二人が髑髏をそっと抱え、頬を寄せ合う構図が静かに浮かぶ。周囲には鮮やかな青の蝶が舞い、生と死の境界を柔らかく溶かしていく。中央に縦組みで据えられた朱の「骨に」が、白抜きの題字を断ち切るように響き、繊細な画面に一閃の鋭さを差し込む。喪われた者と残された者、その距離をめぐる気配が、表紙の隅々まで穏やかに広がっている。About出版社集英社出版年2020年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁渡部夕美(テラエンジン)装画清原紘Amazonで見る