
バブル前夜に青春を過ごし、その後の時代の変化に翻弄されてきた世代を、エッセイストならではの観察眼で見つめ直す一冊。表紙では、水色の髪の青年と黄色いドレスにピンクの髪の少女が、線描を主体にしたポップなイラストで弾むように描かれる。背景には黄色い円と水色の三角、足元にはグレーのジグザグ線が走り、80年代風の幾何学的なモチーフが軽やかに散りばめられる。タイトルは鮮やかなピンクで大きく置かれ、可愛らしさと「駄目」という自嘲のあいだの揺らぎを、装丁の明るさそのものが体現している。
著斎藤千輪
装丁bookwall
装画坂本ヒメミ
KADOKAWA / 2017年
文学・評論