
台北を舞台に、現役の私立探偵が連続殺人事件に巻き込まれていく台湾発のハードボイルド長編。原題のとおり「私立探偵」の看板を掲げた男が、入り組んだ路地裏と臥龍街を歩き回る物語である。表紙はミントグリーンとオレンジに塗り分けられた背景の上に、台北の雑居ビル、屋上のタンク、街路樹、黄色いタクシー、コーヒー店の看板などを切り絵風のイラストで積み上げ、斜めの坂道をそのまま画面の対角線に重ねた構図。タイトルは白い明朝体で縦に大きく抜かれ、賑やかな街並みの密度と探偵小説の硬質さを同じ画面に共存させている。
著LaffertyR.A.、柳下毅一郎
装画YOUCHAN
河出書房新社 / 2016年
文学・評論