
秋田に伝わる人形道祖神を訪ね歩いた記録の永久保存版。村境に立ち、疫病や災厄から共同体を守ってきた藁や布の神々の姿を、写真と民俗学の視点から収める。表紙は白地の中央に等身大の人形神を据え、桃色から朱、藍までを重ねたコラージュで衣と面を立ち上げる。題字は明朝の漢字を大小入り混ぜに散らし、人形の輪郭をなぞるように余白へ抜けていく。素朴な信仰の造形と現代的なグラフィックの呼応が、土地の記憶を一冊に静かに繋ぎ留めている。

著Z李
装丁小口翔平
カバー写真グレート+ザ+歌舞伎町
扶桑社 / 2023年
文学・評論