
若き鉄道員・夏目壮太の日常を描く連作ミステリ。駅やホームに持ち込まれる小さな謎に、青年職員が向き合っていく物語が綴られる。表紙は青いラインの入った制服姿の三人を中央に据え、停車中の赤い電車、ホームの植え込み、遠景のビル群と夏空を伸びやかな線でまとめたイラスト。タイトル文字は鮮やかなイエローで縦に大きく置かれ、空の青と補色のように響き合う。明快な色面と若々しい人物造形が、日常のすぐ隣にひそむ謎という主題を軽やかに予告している。
著甲田学人
装丁百足屋ユウコ+豊田知嘉
装画花邑まい
KADOKAWA / 2020年
文学・評論