
シェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』を新たな日本語で読み解く一冊。森を舞台に、男装した娘が恋と人生の機微を巡って軽やかに振る舞う物語が、平明で活き活きとした訳文で蘇る。表紙はキャラメル色の地に、青を背にした女性の肖像画をはめ込んだ構成。頭上には茶色の兎が横たわり、手のひらには小さな実が乗る。タイトルは細い明朝で静かに置かれ、下部には装飾的なロゴと「Shakespeare Collection」の文字が走る。土と夜空の色が、森に紛れ込んだ束の間の自由を、絵物語のように立ち上げている。

著内堀優一
装丁アフターグロウ
装画槇えびし
KADOKAWA / 2016年
文学・評論