一覧に戻る文学・評論妖琦庵夜話 8 顔のない鵺榎田尤利人と異形の交わる場を舞台に、怪異と事件が綴られる長編シリーズの第八巻。今作は顔を持たぬ鵺をめぐる一篇。煙の立ち昇る漆黒の中、白い着物の女が胸に赤い染みを残して宙に座し、足元には無数の蝋燭の炎が連なる。手前の青年は表情を消し斜めへ視線を投げ、奥の幻影と切り離されている。縦に走る朱色のタイトルが、闇と火の景色を一筋に貫き、和の怪異譚を現代に手繰り寄せる。About出版社KADOKAWA出版年2020年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画中村明日美子Amazonで見る