一覧に戻る文学・評論三兄弟の僕らは小路幸也両親を亡くした三兄弟が「秘密」を遺されて生きていく姿を描く家族小説。淡い藤色の空に夕陽が滲む街角を背景に、制服姿の少年や鞄を抱えた人物が階段や鳥居のそばに点在し、振り返る一人の視線が静かに物語の入口を示す。タイトル文字は手書きめいた肉太の明朝で大きく組まれ、イラストの透き通る光と重なって余白に湿度を生む。柔らかな夕景と力強い書体の対比が、喪失を抱えながら歩き出す兄弟の心情を、声高にせず受けとめている。About出版社PHP研究所出版年2023年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画げみ(Karon)Amazonで見る