一覧に戻る文学・評論ブルース霧に沈む駅のプラットホームと、まっすぐ伸びる線路を捉えたモノクロ写真が画面のほとんどを占める。粒子の粗い階調と霞んだ遠景が、行き先の見えない時間の手触りを差し出してくる。中央に置かれた書名は墨書のような筆致を金で刷り、暗部に灯る点描のようにわずかに浮かぶ。著者名と版元は同じ金で慎ましく添えられ、写真の静けさを乱さない。沈黙する風景に短い旋律を一筋通す、低い声で歌うような佇まいの一冊。About出版社大久保明子出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁大久保明子カバー写真森山大道