一覧に戻る文学・評論走馬灯症候群嶺里俊介夢が寿命を喰らうという不穏な設定のもと、眠ることへの恐怖が静かに広がっていくホラー・サスペンス長編。夕暮れの路地に佇むのは、目だけが光る黒い影のような人物。オレンジに染まる空と建物のシルエット、傍らに停まる車が日常の終わりを思わせ、画面いっぱいに飛び散る黒い染みが不吉さを引き寄せる。白抜きの太い明朝でタイトルが大きく組まれ、帯の「寝たら死ぬ!」の赤文字が黒帯から悲鳴のように立ち上がる。穏やかな黄昏と凶兆の墨が拮抗し、まどろみの先にある暗がりを表紙そのものが告げている。About出版社双葉社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)+吉田友美(welle design)装画もの久保Amazonで見る