一覧に戻る文学・評論火花散る おいち不思議がたりあさのあつこ医者を志す娘おいちと岡っ引が奇怪な事件に挑む時代ミステリの第四作。今作の発端は、赤子を産み落とした女が忽然と姿を消す出来事。深紅の地に黒い飛沫が斜めに走る背景は、題が示す火花の瞬きでありながら、人の業の昏さも漂わせる。中央には和装の少女が静かに正面を見据えて立ち、白い筆文字の題字が縦に大きく走る。火と影、静と動の対比が、物語の不穏な気配を一枚に凝縮している。About出版社PHP研究所出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁こやまたかこ装画丹地陽子Amazonで見る