
文学・評論
献灯使
災厄ののちの日本を舞台に、丈夫さを失っていく子どもと衰えぬ老人たちの暮らしを描いた中編。寓話と現実のあわいを行き来する物語が、独特の言語感覚で綴られる。表紙には、人のような顔をもつ青みがかった鳥の姿が、灰色の和紙めいた地に置かれる。題字は輪郭だけの白抜き文字で像の上にかさなり、漢字と仮名が交差して図像を半ばまで覆う。異形の生き物と透ける文字が、世界の境目がゆらぐ物語の気配を静かに告げている。
About
Credits
- 装丁
- セキネシンイチ制作室(関根信一+森敬太)
- 装画
- 堀江栞

















