
1974年から2014年まで、40年にわたるハウス・ミュージックの歩みを多数の執筆者で辿るディスクガイド/批評集。表紙は淡いブルーグレーの矩形のなかに、線描の街並みを背景としてミキサーらしき機材を操作する手元のイラストを据え、その周囲に黒く塗りつぶされた人物の顔がいくつか浮かぶ構成。タイトルは抜きの幾何学的レタリングと細身のサンセリフを二段に重ね、年号は中央に小さく配して全体を白の余白で大きく逃がしている。匿名の身体と都市が並ぶ画面は、家=ハウスから生まれ街に拡散していった音楽の輪郭を、静かな手つきで素描している。
装画五木田智央
Pヴァイン / 2019年