
インディペンデント映画の最前線に立つ作り手たちの証言をまとめた一冊。撮影や制作の現場で何が試みられているのか、新しい波の輪郭を当事者の言葉でたどっていく。表紙はクリーム色の地に朱赤一色で刷られたイラストレーションが占め、人物や「タオルケット」と読める手描き文字、傾いだ構図が画面に動勢を与える。タイトルは右上にコンパクトに収め、帯には水色の枠で「I See the Light. これからの映画。」と添えられ、二色刷りの簡素さが言葉の鋭さを引き立てる。装画と帯の余白が、まだ名づけられない映画の気配を呼び込んでいる。

著スズキナオ、パリッコ
装丁戸塚泰雄
装画INA+パリッコ
スタンド・ブックス / 2022年
文学・評論