
ロックバンド・クリープハイプの四人が、それぞれの言葉で「バンドであること」を語り下ろした聞き書き集。続けることの摩擦や、四人で音を鳴らす意味が、長時間のインタビューを通してほどかれていく。表紙は余白を大きく取った白地に、黒一色の線画でメンバー四人を並置。帽子、巻き髪、マイクといった最小限の輪郭だけで個を描き分け、太いゴシックのタイトルと手書き感のある書名ロゴが、簡素な画面に音楽的なリズムを与えている。装いそのものが、四人で一つという主題を静かに体現している。
著尾崎世界観
装丁古屋郁美
文藝春秋 / 2019年
文学・評論